10/11(sun)【POSSIBILITY】
■Venue:club bar FAMILY
http://club-bar-family.com/
東京都渋谷区渋谷1-10-2 志水ビルB1F
■Tel:03-3400-9182 (21時以降)
■Genre : Jazz, Funk, Soul, House, and Live
■Door : 2500yen / 1d (画像提示で1500yen)
■Open : 17:00-23:00
■Guest DJ:
Raphael Sebbag (United Future Organization)
TOJO (afrontier)
■DJ:
Masayoshi Kimura (in the mix / Meeting Crew)
TKYM (Pleasure Pro / Meeting Crew / SMRYTRPS)
広瀬亮
Fat Matz (The What)
monden (organ bar)
JAMES KIM
■More Information:
http://www.facebook.com/possibility.family
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現在のクラブシーンに、オリジネイターと呼ばれる存在が何人いるだろうか。おそらくほんの一握りではないだろうかと思う。過去を賛美するつもりはないが、シーンを切り拓いた者の哲学や感性、審美眼は、確実に現在のシーンでの価値観や姿勢の指標となっていることも確かである。
ヒップホップ系クラブとして名を馳せ、確立してきたclub bar FAMILY。しかしこの店ではこれまで見られなかったシーンやジャンルから、新しい切り口のブッキングをしたいという店長/DJのTKYMの熱意が、このパーティーを誕生させた。
そうして来年で10年を迎える【POSSIBILITY】は、その記念すべきアニバーサリーを迎える前に、ひとつ原点に立ち返る必要があるように感じた。そう、「FAMILYでは想像もつかなかったブッキング」だ。
そこで考えたのが、ヒップホップの延長線上から完全に離れていて、冒頭にあったシーンを創造したオリジネイター、またはそう呼ばれるDJの洗礼を直接受け、系譜を受け継ぎつつ、独自のプログレスを遂げている人物…。
結果、導き出されたのが、今回ゲストとして出演が決定したRaphael Sebbag、TOJOの両氏である。
Raphael Sebbagは「United Future Organization」のメンバーとして、今日のクラブジャズ、そしてラテン音楽のシーンを切り拓いた、真のオリジネイターであり、TOJOは彼らUFOが根城にしていた南青山の伝説的クラブ、BLUEを通過し、後にシーンの一大勢力となった「afrontier」のレジデントだ。
この2人ならFAMILYに集まる観客たちに新鮮な驚きを与えてくれるだろうし、今後の繋がり、広がりという意味において、イベント名が示す【POSSIBILITY=可能性】を新たにもたらしてくれることだろうと思った。
「あの時代」から円熟味を増し、前進を続けている2人の「現在」。そのプレイはジャンルを軽々と超えて、音楽でダンスすることの悦びと本質がある。決してジャズやラテンでは括ることのない豊かなる音楽世界を、この機会に是非体感しに来てください。
Text by:Masayoshi Kimura (in the mix / Meeting Crew)
■Raphael Sebbag (United Future Organization)
日本在住のモロッコ生まれ、フランス出身のDJ、プロデューサー、選曲家とUFOのメンバー。1980年代、日本のクラブ・シーンの創成期から多くのDJと共に活躍し、多大な功績を残す。また、サルサ、ブーガルー等のラテン音楽(NY、プエルトリコ、ブラジル、キューバ etc...)とその音楽から輩出する情熱や、クラブ・ジャズとその他のダンス・ミュージックを幅広く紹介し、DJとしてプレイ。現在に至るまで、多くのクラバーを魅了し続けている。
UFOのメンバーとして数々の傑作を残し、世界のクラブ・ジャズ界に日本が世界に誇る功績を刻み、また選曲家として『Suite Espagnole』シリーズ、『Zanzibar』、『Descarge Latina』、『Jazzeandocubano』等の国内の最重要ラテン・ミュージックのコンピレーションのセクレションを行う。
また、2006年には彼自身の独自のDJスタイルと世界感を網羅するコンピレーション・シリーズ『Beyond Borders』をRush Productionからリリースし、同年に初のソロ作『From El Fantasma De La Libertad』を発表。
今なおどん欲に世界の果てまでたどり着きそうな彼の情熱的なプレイは、千駄ヶ谷のBonoboで毎月堪能出来、また喜しい事にラテン・マスター・セレクター節が大繁盛するプロジェクトにシニョール・セバーグは参加。ファニアと並ぶ傑作サルサ・サウンドの多くを 1970年代に出し、またダンス・ミュージックの傑作を残して有名なレーベル、サルソウルの大規模なリイシュー・シリーズに参戦する。
この再発シリーズはOctave Lab/Ultra-Vybeから計20枚が発売される予定で、10月にその第1弾目に出るオリジナル・アルバムの10枚を彼は田中郁夫氏と共にセレクトし、同時に自らサルソウル/メリカーナの豊富なラテン・カタログから数々の逸品を選曲した究極のコンピレーションも同時発売される。
シニョール・セバーグの今後の活躍は断じて見逃すことができない!